テクニカル分析

【テクニカル分析】ボリンジャーバンド(BB)の過信は大損失のもと

2020年11月20日

ボリンジャーバンド(BB)の過信は大損失のもと

FXや株式投資でのテクニカル分析として、「ボリンジャーバンド(BB)」を利用している方は少なくないと思います。

僕もFXを始めた頃は、必ずボリンジャーバンドを使用していました。
しかし現在は、利用するテクニカル分析の中での重要度は、10%程度と考えています。

今回は、タイトル通り「ボリンジャーバンドの過信は大損失のもと」になる理由を分かりやすく解説していきます。

そもそもボリンジャーバンドって何?という方は、【人気テクニカル分析】ボリンジャーバンド(BB)使い方・設定方法をお読みください。

これは、僕自身が実際にボリンジャーバンドで大損失した経験をもとに執筆しています。
本記事を読んで、僕と同じ失敗を回避してもらえれば幸いです。

ボリンジャーバンドとは?

ボリンジャーバンドは相場の歪み、偏差の大きさを知ることができるテクニカル分析のひとつです。

標準偏差(σ:シグマ)が大きくなるほど、値動きの範囲が正確になっていきます。

ボリンジャーバンドの偏差
  • ±1σ(シグマ)= 値動きの約68%の範囲
  • ±2σ(シグマ)= 値動きの約95%の範囲
  • ±3σ(シグマ)= 値動きの約99.7%の範囲

この±3σ(シグマ)まで値動きがくると偏差が大きい、または相場の歪みが大きいとされ、反発していきます。

そのため一般的には逆張りの手法として使用されている方が多いと思います。

基本的に、逆張りの手法

ボリンジャーバンドは、標準偏差の±1σ、±2σ、±3σから現在の「相場の歪み」を知ることができます。

下の画像はボリンジャーバンドが効いているチャートです。

ボリンジャーバンドの±3σで反発しているチャート
ボリンジャーバンドの偏差2,3を表示

このチャートからも分かるように、基本的にボリンジャーバンドの+3σまたは−3σ付近にきたら反発しています。

それは、±3σまでくると相場に歪みがある、または偏っていると判断されるからです。
それにより、±3σ付近にきたら利確や逆張りをする方が増えるからです。

ボリンジャーバンドで大損失した経緯

先程も書いた通り、ボリンジャーバンドは基本的に逆張りの指標として用いることが多いです。

僕もFXを始めた頃からずっとボリンジャーバンドを使用してきました。
その理由は以下のとおり。

  • シンプルで分かりやすい
  • 多くのトレーダーに使われている
  • おおよその値動きの幅を知れる

こんな感じで、初心者トレーダーにも人気のテクニカル分析のひとつです。

そんなボリンジャーバンドを信じてトレードしていたら、僕は大きな罠にハマッてしまっていました。

反発すると思い、逆張りエントリー

大損失をだした当時の状況がこちら。

下の画像は、1時間足のチャートにボリンジャーバンドの偏差2,3を表示させたものです。
※僕は基本、偏差1(±1σ)は表示しません。

相場の値動きが下降している状況で、現在のレートはボリンジャーバンドの-3σを推移していました。
つまり、現在のレートは-3σまできていて、相場に歪みがあるという状況でした。

そこで僕は逆張り、買いエントリーをしました。

その結果がこちら。

なんと、相場はどんどん下降していきました。
同時に僕の損失もどんどん膨れ上がっていきました。

「流石に上がるでしょ」が大損失のもと

相場のレートがボリンジャーバンドの-3σにきていることから、反発すると思って逆張りエントリー。
しかし反発するどころか、どんどん下降していく……。

含み損を抱えた状態で、こう思っていました。

トロミ
だ、大丈夫。きっとこの後に上げてくれるはずだ!

相場は下降した後に、もみ合いを始めたので、上昇してくれるだろうとより強く思いました。

しかし、そんな思いも虚しく、さらに下降してしまいました。
結果的に、損切りをした後になって上昇していくという最悪の展開でした。

こんな感じで結果的には大損失をだしてしまいましたが、勉強になったこともあります。

僕の二の次にならないように、失敗から学んだ内容を共有するのでぜひ参考にしてほしいです! 

ボリンジャーバンドで大損しないための注意点

先程のような経緯で大損失をだしてしまった訳ですが、かなり勉強になったトレードです。
やはり本当の意味での成長には、失敗が必要なのかもしれません。

僕には決定的に欠けていたものがありました。

テクニカル分析に絶対はない

FXや株などのような世界に、絶対という言葉はありません。
そしてテクニカル分析にも同じことが言えます。

  • ボリンジャーバンドの特性を知る
  • 相場の世界に100%はない
  • 相場を俯瞰して複合的に判断

今回の失敗から上記の3つが超大切だと痛感しました。

ボリバンの特性「バンドウォーク」に注意

ボリンジャーバンドには、3σ付近にくると反発するのがよくあるパターンです。

しかし、そればかりに注目がいき僕のように罠にハマる人が多いです。

ボリンジャーバンドには「バンドウォーク」という恐ろしい値動きがあることを理解しておきましょう。

ボリンジャーバンドでバンドウォークしているチャート
1時間足チャート

このチャートのように、ボリンジャーバンドに沿ってバンドウォークしながら一方的な値動きをすることがあります。

このような値動きをしているときに安易な考えで逆張りをすると、大損失のもとになります。
注意しておきましょう。

相場の世界に100%はない

FXや株のような相場の世界に100%はありません。
テクニカル分析も同じです。

どんなに優れたテクニカル分析でも、100%正しいというのはありません。
そのため、大事なことは資金管理です。

例えば、いまの相場で〇〇のテクニカル分析が典型的なシグナル(サイン)をだしているからと、資金管理を怠ると資金を溶かしてしまう可能性も十分あります。

テクニカル分析には「ダマシ」が発生することもあります。
どんなに勝率が高そうなトレードでも、「次のチャンスにつなげるトレード」が大事です。

相場の世界に100%はない

ぜひ覚えておいてください。

基本的にFXや株の世界で「絶対」や「100%」と言っているような商材などは詐欺だと判断するべきです。

相場を俯瞰して複合的に判断

よく「相場を俯瞰して見ろ」と言われますが、これは本当に大事です。

「俯瞰して見る」とは、広い視野で客観的に物事の全体像を捉えるということです。
つまり、自分の偏見やポジションの有無に関係なく、チャートの値動きで判断していくことです。

典型的なパターンとして、

  • 含み益のポジションを持っていると、ポジショントーク
  • 含み損の場合は、必死に自分を正当化する理由を探してしまう

このように、客観的に相場を判断することが難しくなってしまうので注意です。

自分の考え、偏見やメンタルに関係なく広い視野でチャートから複合的に判断していきましょう。

僕も含み損を抱えているときに、上がるはずだとお祈りトレードをしてしまいました。

まとめ ボリバンは判断のひとつ程度に

今回は、僕がボリンジャーバンドを用いて逆張りエントリーした結果、大損したという経験をもとに執筆しました。

僕の致命的なミスとして、

  • ボリバンのみでエントリー
  • 最終的にお祈りトレード

という感じで、相場を俯瞰的に判断できていませんでした。

僕のような失敗をしないためにも、ぜひ以下の内容を覚えておいてもらえたら嬉しいです。

  • 相場の世界・テクニカル分析に100%はない
  • 相場を俯瞰して複合的に判断

特に、相場を俯瞰して見ることは超重要で、エントリーだけでなく利確・損切りにも関わってきます。
ぜひ日頃からなるべく意識しながらチャートを見るようにしていきましょう。

今回の大損失をだしたチャートで、どういう値動きをしていたのかをこちらで詳しくまとめました。

値動き(プライスアクション)から、何が判断できるかの参考になると思います。
興味のある方はぜひ見てください!

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